なまこ旅行記。

旅行記と生息記。

なまこ旅行記

あなたもわかるフレデリックの2つの魅力。

お題箱に「フレデリック」と一言だけ入っていたので。

 

僕のアイコンでもある、ちょっとかわったねずみのお話です。

(レオ・レオニさんのフレデリックです。バンドではない)

 

 

2017年11月13日現在、僕のTwitterのアイコンは、

 

f:id:namakozawa:20171113173953j:plain

 

この画像になっているはずです。

これはFFの容姿は僕が世界一可愛いと思っている人に描いていただいたものなのですが、実はこれには元ネタ(?)が存在します。

 

それが、フレデリック、というねずみです。

 

フレデリック―ちょっとかわったのねずみのはなし

フレデリック―ちょっとかわったのねずみのはなし

 

 

 レオ・レオニさんという絵本作家の方が書いている絵本のキャラクターの一人、それが「フレデリック」です。

 

誰それ?って人は、「スイミー」の作者、と言うと通じたりするんじゃないでしょうか。一人だけ色が違うことで疎外され、また自らも悩んでいた小魚が、群れのピンチのときに活躍して…というあの「スイミー」です。

教科書教材なので知ってる人は多いと思います。

 

話がそれました。

なぜアイコンにしているのかを、魅力とともに語っていきましょう。

 

魅力 -きっかけ-

残念ながら、僕は絵本を日常的に読む人間ではないため(そして皆さんの多くも)、絵本業界には明るくありません。

 

じゃあ、どこで知ったのか?

 

それは、大学の授業で、全く知らない人と班になったとき、「なまこさんってフレデリックに似てますね~」と会話を振られたのがきっかけでした。

 

当然ながら僕は知らなかったのですが、Twitterで聞いてみたら、

 

  • 似てる似てる!そっくり
  • 眠たそうなところとかそのまんまじゃん

  • 顔だけじゃなくて雰囲気もそこそこ…

 

 みたいな反応を頂いたため、二年ほど前からアイコンとして使わせてもらっています。

 

つまるところ、「僕に似ている」というのが魅力の一つ目です。

(実際、「アイコンのまんまですね…」とオフ会などで言われるので気に入っています)

 

アイコンって、本人の個人情報とは関係なく、それでいて雰囲気を表すものがベストだと思っているので、最適だったわけです。

 

魅力 -お話-

外見だけを理由にアイコンにしていたわけですが、当然中身だって大事なわけです。

フレデリックって、どんなキャラなんでしょう?

 

あんまり説明しすぎると著作権的にアウトだとは思うので、Amazonの商品説明から引用しますね。

 

『スイミー』レオ・レオニ谷川俊太郎(訳)のコンビによる「ちょっと かわった のねずみ」フレデリックのお話。

   冬に備えて、せっせと食料を集めて働く野ネズミたち。でも、フレデリックだけはじっとして動こうとしない。寒くて暗い冬の日のために「おひさまのひかり」を、灰色の冬のために「いろ」を、長い冬の間に話が尽きないように「ことば」を集めているんだ、と言うフレデリック。やがて冬が来て、食料も尽きる。だが、フレデリックが集めておいたものは、尽きることなくみんなに楽しい時をもたらしてくれる。

 

ことばのちからを信じている、個人的にはそう感じた作品です。

というか、「芸術の可能性」という問題を孕んでいるから好きなのかもしれません。

 

僕は特に、人が人として生きていくためには、絶対に精神的食料がいると思っています。

例えばそれは芸術であり、それは娯楽であり、それは人との会話であります。なくなったら、飢えて死ぬのです。

 

でも、それってなかなか感じられないんですよ。そこまで飢えることはないからです。

 

辛いときって、幸せなことにあんまり長くはない事が多い。

でもね、確かに誰もが辛いときをすごすことになるのです。

それは生であったり、それは老いであったり、それは病であったり、それは死だったりするけど、誰もにあるのです。

 

どんどんどんどん、空腹になっていきます。

運動すれば運動しなかったときよりも早くお腹が空くように、追い込まれたときにこそ、辛い時にこそ心のエネルギーは使われます。

 そんなときにこそ、精神的に美味しいものというのは必要とされるし、その味が真にわかるのです。

 

しばしば忘れがちな「それ」を、思い出させてくれるのが、この絵本なんじゃないですかね。

 

さて、そんなお話の主人公、フレデリックは、常にどこか余裕があり、掴みどころがなく、少し不器用で照れ屋なところがある、そんなキャラクターでした。

 

憧れなんですよね、こういうキャラクター。昼行灯で有事の際は活躍する、みたいなやつ、漢の浪漫の一種の完成形というか。

 

フレデリック、ゆったりゆったり構えていて、どうしようもなくなったときに、今まで冷たくされてきた仲間を癒す詩を詠うのです。

 

書いてて再確認したんですけど、フレデリック、とてつもなく格好いいですね。

 

友人(以前にも出た仮名:北極さん)に内面も似ていると評された覚えがあるのですが、実際どこが似てるかわかんないですね。

 

それでも、外見だけじゃなく、少しでも中身も近づこうと思い、アイコンにしています。

 

というわけで魅力の二つ目は、「出典」です。

 

最後に

レオ・レオニさんの絵本の中では、おそらくスイミーの次に有名なのはフレデリックだと思います(ワニのコーネリアスかもしれないけど)。

 

入手なり図書館なりが非常に簡単で、アクセスしやすいので是非一読をオススメします。絵本だから短いしね。

 

それでは。

 

海鼠沢さんのお題箱