なまこ旅行記。

旅行記と生息記。

なまこ旅行記

二人称。

文字で会話するときに、相手をなんて呼ぶかって結構悩みません?って話。

 

 

会話するとき、相手をなんて呼んでいるか、って人によって変わると思うんです。

 

結構言葉遣いで印象って変わって、一人称、句読点の有無、敬語…その中で最も印象的なのって、二人称だと思います。

 

僕なんかは基本的には「名前+さん/くん」なことが多くて、ちょっと気取るときには「君」と言っていました。そもそも固有名詞は二人称じゃないんですけどね。

 

そんなとき、とある方が「あなた」という二人称を使っているのを見て、なんともいえない上品さに、ズキュゥゥゥンってやられたんですよね。

 

例えばですよ。こんな会話なわけです。

 

🐶「ご飯食べに行かん?」

🐭「いいよー。何食べたい?」

🐶「んー。久々にラーメンかなぁ。あなたは?」

🐭「仙人だから霞食べたい」

 

ほらね?「あなた」、めっちゃオシャレじゃないですか?

 

なんでそう感じるのかな?と思ったんですけど、やっぱり同世代の人で「あなた」を採用している人が珍しいからだと思うんですね。

 

だっていないでしょ、友人のこと「あなた」って呼ぶ人。

 

「あなた」を使うときっていうのは、基本的にフォーマルな場面かある程度関係性が遠い場面。例えば裁判のとき被告人とかに「あなたはこの時…」とか、そういったシーンで使われる言葉です。

 

もしくは夫婦関係?でもあれってアクセントちょっと違うし別な感じがしますね。

 

それを友人同士の会話に持ち込むギャップと、「君」に比べて「あなた」っていう言葉の中性性があるからなのかなーと愚考しています。

 

「君」っていうのはどうしても男性性が強く出る言葉だと思うのです。読みは違いますが男性の名前に君がつくことが多いのも、視覚言語では関係するかもしれませんね。

「あなた」という、君より女性度が高い言葉を使うことで、なんとなく不思議な感じを付加して、更に艶っぽくなるんじゃないかな、と。

 

とにもかくにも、やっぱり他とはどこか違う言葉づかいに、自然とどきり、とさせられてしまうのは、職業(?)病なのかもしれませんね。

 

という感じで、僕はしばしば二人称に「あなた」を取り入れるようになりました、という話でした。