ロンドンっぽいところで死んじゃった話。
僕が捕まったわけではありません。
名探偵コナンとSCRAPの「リアル脱出ゲーム」がコラボした「ロンドン警視庁(スコットランドヤード)からの脱出」という公演を遊んできた感想です。
基本的にネタバレはしない予定です。
そもそもリアル脱出ゲームってなんだよ、って言う方のためにざーっくり説明すると、
「どっかに閉じ込められてる状況」から、
「謎を解いて」脱出しましょ!
というゲームです。
謎???ってなってる人は
を見るとイメージしやすいかも。
で、その「脱出ゲーム」自体はネット上で有名なゲームだったんですけど、それを「リアル」(現実世界)でもやっちゃおう!っていうのがリアル脱出ゲームなわけです。
で、今回挑戦してきたのが
「ロンドン警視庁からの脱出」
です。「ロンドン警視庁」で「スコットランドヤード」って読ませる。
カタカナにカタカナ乗せるのはやめろ。
まあ結果はお察しの通り、というかタイトルにもあるように失敗してきました。あとあんまりコナンとのタイアップ感は感じられませんでした。
(誤解の無いように付け加えておきますが、成功率約4%ですから失敗が普通なんだよ?)
何言ってもネタバレになる機運がしてきたので、絶対ネタバレにならない感想を。
リアル脱出ゲームのいいところは、ゲームの世界への没入感。
「謎を通してそのゲームの世界に入り込める」ことこそがこのゲームのいいところなのですが、やはり地方でやるときには没入度が下がります。
謎の内容も、進行も、制限時間も(そしてスタッフの練度も)同じ筈なのに、没入度が下がる理由。
それはなぜか?
都会の利点。
・凝れる内装
・プレイヤーの分散
・移動時間の短さ
都会の利点には、この三つがあります。そしてそれは、
「ハコ」の違い
とひとことでまとめられると思います。
入り捌けに必要な時間と費用、つまり本社のある東京から移動するためのコストが大きければ大きいほど、会場の「クオリティ」の高さは下がってきます。
例えば「ジャングル」が舞台の脱出ゲームでは周りが自然、岩などに囲まれていた方がその世界に入り込みやすいわけです。
しかし、前日21時に現場入りして、次の日の10時にはじめないといけない場合、そんな凝り方はできませんし、じゃあもっと前から入っておくか、といっても地方都市の集客度合いから考えるとそれも難しい。
そして、プレイヤーが謎を解く以外のストレスを感じるか、という点でもハコの問題が浮上してきます。
地方都市では、そんなに長くやらないし、そんなに多くも見込めません。
ならば都会のようにハコは長くは借りられないし、新宿・池袋みたいな感じで複数借りる、なんてこともできません。
大きなところ一つを三日間借りるだけ、つまり、短期間にプレイヤーを一堂に会させてやらなくちゃいけないわけです。
つまり、「移動時間がとられてしまう」「たくさんのチームがいるので現実に引き戻される」というストレッサーが生まれてきてしまうのです。
そういった地方都市の残念さはあるものの、今回の公演ではそれを帳消しにする…ほどはいかずとも、弱めてくれるアイデアがありました。
今回の公演、キャッチコピーにもあるように「仕掛け絵本」が鍵を握ってくるのですが、この仕掛け絵本というアイテムがそのアイデアの中核。
どうよかったかというと、「リアルだからこそ」というのがしっかり出てたんですよね。
これは僕の信念なのですが、"リアル"脱出ゲームと銘打つからには、やはりリアルである意味がないといけない。
どんなに謎のクオリティが高かろうと、平面上で完結するなら、リアルでやる意味がない。
体を動かす、手触りを楽しむ、誰かと協力する、その他「リアルさ」がどこかで必要になってくるのが、リアル脱出ゲームのいいところなんじゃないかなと、思っています。
そういった意味で、仕掛け絵本の仕掛けというのはとんでもなくリアルさを伴っていました。
実際に触れるし、絵本というアイテムとその可能性を存分に引き出していた公演で、何とか「世界に浸らせなきゃ…」という印象だったのが好ポイントでした。
ただまあ、個人的には「これ脱出無理でしょ…」という難易度でした。
九州とかだとまだ先の公演なので、チケット間に合うんじゃないかな?
広島だと追加公演も決まったみたいなので、是非是非。
あと記念グッズ類が異様に充実してました。先行予約しとくとクリアファイルもらえるらしいです。僕はステッカー買っちゃいました。