なまこ旅行記。

旅行記と生息記。

なまこ旅行記

エッセイ

昔読んだエッセイの話。

 

このブログに辿り着く皆さんは、大体20年かそれ以上くらいは生きてると思います。生きてます。はい。

 

それくらい生きていると、多分、いつ読んだかも忘れたし、全体的にどんな話かは覚えてなくても、なぜか心に残ってる文章がひとつはあるんじゃないかなーと思います。あるよね?

 

しかもそういうのって、大体心を震えさす、とかじゃなくて、大したことないような内容だったりするんですよね。

 

 

僕にとってのその「なぜか忘れられない文章」は、「雨」の話についてでした。

 

 

 

どこに載ってたかはなんとなく覚えてるんですけど、いつ読んだかははっきりしません。結論も多分別のことだったと思います。

 

確かなのは、「雨の境界線」という経験談だった、これだけです。

 

雨、というのは当然雲から降ってくるわけです。当然、雲の大きさ≒雨の降る範囲なわけで(厳密には違うでしょうけど)、雨雲の下なら雨が降り、その外ならば晴れるわけです。

 

そして、その下か下じゃないかのギリギリのところで雨の降り始めに遭遇したら、そこは、あっちの地面は濡れないのに、こっちの地面は濡れているという狭間になるわけで、地面が塗り分けられます。つまり、そこが「雨の境界線」ということになります。筆者はこれに遭遇した、という話で、そこから本題に入っていった文章だった(筈です)。

 

妙に心に残ってしまい、雨が降り始めるといつもこの話を思い出してしまいます。

 

多分十年前くらいに読んだ話で、ずーっと心に引っかかったままだったんですけど、最近ついにこの「雨の境界線」に遭遇できました。残念ながら、「こっちは太陽で、こっちは雨」ではなかったんですが、それでも濡れてる濡れてない、でした。意外と気持ちいものなので、みんなも狙ってみてくださいね。

 

あとこの話すると何故か連想されるんですけど、高速道路の渋滞の先頭ってどうなってるんでしょうね。雨の境界線は見れたので、次はこれ見てみたいです。

 

 

余談になりますが、似ている話題だと思ったので飛行機について少しだけ。

 

お昼に飛行機に乗り、地上を俯瞰すると「雲の影」が印象に残ります。地上で生活しているとどうしても意識しづらいですけど、雲って当然ある程度の大きさなわけで、そしてそれが太陽遮ってるから暗いんですよね。